代表あいさつ
循環器集中治療の発展と関連医療者の交流の場に貢献したい
小児集中治療においては従来より循環器系疾患が大きなウエイトを占めていましたが、それを担当する医師は小児循環器医/心臓外科医/集中治療医/新生児科医などと多岐にわたっており、この領域に従事する医療者や情報が集約される場が存在しませんでした。
その状況を憂慮し2015年に小児心疾患の重症管理に特化した当研究会を立ち上げたところ、第1回学術集会から50名以上の先生方にご参加いただきました。その後、年次開催とした後も多数のご参加をいただき、非常に活発な発表・討論が繰り広げられました。このような積極的な活動や学会への提言などが認められ、今春より日本小児循環器学会の分科会として正式に認可されることも決定いたしました。昨今の診療報酬改定では重症心疾患の術後や補助循環使用に対しても加算が拡大しており、徐々にではありますが「小児循環器集中治療」が社会的にも認知されはじめています。今後もさらなる進歩発展、またそれに伴って関係する医療従事者の増加が予想される領域と言えるでしょう。
会員の皆様の立場も様々ですので、当研究会としては「小児循環器領域のCritical Careの体制整備および改善」を当面の共通目標として活動して行きたいと考えております。その達成のため、当研究会が具体的な行動を伴ったactiveな会として活動できるよう、また今後の循環器集中治療の発展と関連医療者の交流の場として少しでも貢献できるよう、尽力していく次第です。
会員の皆様のご指導、ご協力をよろしくお願いいたします。